キムチ甕(かめ)-呼吸する貯蔵容器

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韓国は甕器の国だ。現在韓国の一般農村家庭で利用している甕器は平均20余種類を超える。特に住宅の片隅にある甕置き台は韓国の伝統家屋に特徴的な付属空間になっている。韓国の伝統的甕器は素焼きの土器と赤粘土製の陶器とに分けられる。土で器の形を作り火で焼いたものが素焼きの土器で、これに釉薬を塗って再び焼いたものが赤粘土製の陶器である。甕器は主に食べ物の貯蔵や食器として使われる。

土から作った甕器は、現在のステンレス製の器やプラスティック製の器に比べれば破損し易いかもしれない。しかし、自然の中の土から作った甕器は、内部と外部が常に通じ、呼吸する貯蔵容器だといえる。韓国人の甕置き台におかれた各種携帯の甕器に、主として醤油、味噌、唐辛子味噌、塩辛、キムチのような発酵食品が入れられていることからも十分甕器の優れた貯蔵性を見ることができる。

科学的研究結果によると、キムチ用甕器は酸やアルカリに強い耐化学性を持つと同時に緻密、堅固で流動体が容易に通らない。更にキムチの甕は熱伝導率が低く、甕の中のキムチが外部の温度変化の影響を受けず、その内容物を永く保存できるという特性を持つ。

このような甕器-キムチの甕の特性によって今も民間では韓国キムチをキムチ甕に入れて貯蔵しないと美味しくないといわれている。最近の韓国の科学界では、この伝統的なキムチ甕の原理を利用した各種現代風の呼吸する貯蔵庫の登場が注目されている。